死について向き合うのは簡単ではありません。そのため、残さされた家族が悲しみの中で様々な手続きをすることになります。亡くなった本人が生きている間にある程度の準備をしているのであれば、家族の負担を減らすことが可能になります。しかし、終活を一人で行うのは難しいものです。では、どのようにこの問題に取り組むことが出来るのでしょうか?終活を手伝ってもらうことが可能かどうか考えることが出来ます。代行業者についても調べます。
終活が一人で難しい理由
死というテーマはタブーとされていますので、配偶者や家族との間でも話し合うことはほとんどありません。死について話すと、縁起でもないと言われそこで会話が終わってしまいます。頭がはっきりしている60代なら冷静に終活について知ることが出来ます。しかし、70代、80代になってしまうと死がリアルになってくるので一人で考えるのがもっと難しくなってくるのです。
終活には知るべき要素がたくさんあります。自分の身辺整理もありますし、財産分与の問題もあります。何歳まで生きるかわからないのにそれらをするのはかなり難しいことです。死んだ後に家族がすることも考えておく必要があります。これらを一人で行うのは骨の折れる作業であり、途中でさじを投げたくなることでしょう。確かに終活の支援や代行サービスが必要になることがわかります。家族では感情が入りますので、第三者が冷静な視点で判断してくれる方がスムーズに物事を決めることが出来るのです。
終活のお手伝いを頼む前に勉強する
終活講座というものがあります。一般社団法人終活協議会ではそのような講座を開いており、様々な立場の方が学んでいます。学ぶ人は普段から終活について聞かれることが多い人ですが、自分のためや家族のために学ぶ人もいるのです。勉強の一つとしてとらえるのであれば、死という重いテーマも客観的に見ることが出来ますので助けになります。死について考えることは人それぞれですから、幅広い知識を身につけることが出来るなら助けになるのです。
終活講座では系統立てて学ぶことが出来るので、他の人を助けるうえでも役立てることが出来ます。このような勉強は早ければ早いほどいいものです。人生100年時代と言われていますから、50歳はまだ人生の真ん中です。その折り返し時点で学んでおくのもいいでしょう。もちろん、60代70代でも遅くはありません。頭がはっきりしているうちに勉強するなら、代行や支援をお願いする時も的確に指示をすることが出来るのです。
終活代行を考えるのは大事
相続の問題が出てきたときに、自分で判断して決めるのは難しいです。そのような時は終活代行業者の支援が必要です。残りの人生にいくら必要かを決めるのは難しいかもしれませんが、生前贈与することで相続税を減らすことができますし、相続争いなどの問題を減らすことが出来ます。そのような問題は専門知識が必要になるので、弁護士や専門業者の助けが必要になります。
一般社団法人家族代行支援協会㈱アイミントライフなどの会社は、代行サービスを提供してくれるので問い合わせてみることも出来るでしょう。代行業者は経験が豊富ですから、様々な質問に答えてくれますし、具体的なアドバイスをもらうことも可能です。自分では後回しにしてしまうことが多々ありますが、代行サービスを利用するとなると前進するスピードが速くなります。終活をするにはエネルギーと時間が必要になってきますので、支援をしてもらえるなら速やかに終わらせることが可能です。
終活の動機は家族に対する愛
残された家族には多くの手続きが残されます。市役所に死亡届を出す必要がありますし、葬式や火葬の準備もあります。遺産相続の分配も簡単ではありません。家を処分するのか、遺品をどうするのかなどすることは山のようにあります。生きているうちに出来ることがあるのであれば、それは家族への愛の表れです。なぜなら、家族の負担を減らすことが出来るからです。死は悲しみをもたらしますが、そのような中で冷静に判断して物事を決定するのは簡単ではありません。死後の手続きを簡単にするためにも、生きているうちに準備をするのです。
終活は家族への愛だと考えれば、前向きに取り組むことが出来るようになります。動機付けは必要だと言えますが、もし家族に対する愛がないと力が無くなります。終活は一度して終わりというものではありません。修正が出来ますから、まずは今できる事に取り組むことによって、将来に備えることが出来ます。
まとめ
終活を一人で行うのは簡単ではありません。終活ノートを買っても書き込まないで終わる人もいます。決める事、行うことに圧倒されるのかもしれません。終活講座や終活代行を活用することで、前向きに終活を行うことが出来るようになります。家族に対する愛と気遣いがあるなら、終活を行う動機付けになり楽しく問題に取り組むことができる事でしょう。また、外部に手伝いや支援を求めるなら客観的に問題について考えることが出来るので助けになります。