やることリストで賢く終活。入れたい項目と取り組みやすくなる書き方をお教えします

残された人に迷惑をかけないように終活を計画的に始めておくことは大切です。しかし、実際に始めようと思っても経験したことのない人ばかりですので、何をすればいいのか、どこから手を付ければいいのか迷うことも少なくありません。

そこでこちらでは、終活を始めるにあたって優先順位やすべきことを書いたやることリストを作成し、その中に入れておきたい項目や、リストに基づいて効率よく取り組めるようにするコツなどをご紹介します。

やることリストに入れたい項目

誰でも終活でやっておきたい項目はいくつかあります。代表的なのは家族に知らせておきたい情報を記したエンディングノートの作成や身辺整理、相続手続き、葬儀やお墓の準備、ペットのお世話などです。

エンディングノートには自分が利用しているサービス名やID、パスワードなどを記しておいて亡くなってからすぐに解約できるようにしておきましょう。預貯金や貴重品の保管場所、形見分けなども書いておくと安心です。認知症になったときに備え、いざというときの医療介護の希望、無くなった場合の葬儀や納骨、訃報の連絡先なども記しておきます。

身辺整理は不用品の処分が中心で、相続に関しては必要に応じて遺言を残しておくとよいでしょう。葬儀やお墓は事前に寺院に相談しておくと、手続きが楽になります。余裕があれば遺影用の写真も用意しておきましょう。ペットを飼っている場合には、誰にお世話を頼むのか、どうすればいいのかもきちんと伝えておくと安心です。

効率よく進めるポイント

効率よく進めるポイント

終活を効率よく進めるためには、やることリストを優先順位に応じて書いていき、チェック欄をつけておくのが効果的です。とはいえ、最初からきちんとしたリストを作成することは難しいため、自分が必要だと思うことを箇条書きにしてリストの下書きを作り、それを優先順位をつけて並べ替えた後で清書するのが良いでしょう。

また、生きている以上自分を取り巻く環境は刻刻と変化していますので、最初に完璧なリストを作っていたつもりでも、途中ですべきことが増えるのは珍しくありません。そのため、やることリストは余白を多めに摂って作成しておいて、必要に応じて追加できるようにしておくのもおすすめです。アプリを使ってやることリストを作成しておくと、進捗状況のチェックや項目の追加もしやすいので、紙に書くのが面倒な人は利用してみるとよいでしょう。ただし、エンディングノートはロックの解除や端末自体が必要な媒体ではなく、紙に書いておいた方が確実です。

終活における優先順位の決め方

終活のためのやることリストが完成したら、優先順位を決める必要があります。とはいえ、時間がある場合にはあまり変更の予定がないものややりやすいものから初めても問題ありません。例えば、葬儀やお墓の準備はよほどのことがない限り変更する可能性が低いため、時間があるときに始めておくとよいでしょう。身の回りの断捨離も、全く使わないと判断したら順次処分するだけでかなり作業が進みます。

一方、あまり時間がないと感じるときの終活は、優先順位をきちんと決める必要があります。命や健康にかかわる項目、自分の医療介護やペットの面倒などは早めに進めておきましょう。また、予約が必要な遺言証書の作成も急務です。身辺整理は時間がない時には省略し、亡くなった後で業者に任せることができますが、葬儀に関しても遺品処分に関しても費用が発生しますので、すぐに動かせるように預貯金の整理や現金化もしておくとよいでしょう。

就活サービス等も活用する

ある程度項目の作成や順番を決められたとしても、一人ではこれで問題ないのか判断できないこともあります。そんな時には、終活で使えるアプリや諸店頭で販売されているエンディングノート、終活のノウハウ本などを活用するのも良いでしょう。自分では見落としていた内容や効率の良いやり方がたくさん見つかりますので、無理なく進められます。

もっと詳しく終活について知りたいという場合には、終活セミナーに参加したり、アドバイザーに相談するという方法もあります。他の人と終活のことを相談することで新しい発見もありますし、一緒に終活する仲間と知り合えることで、モチベーションの向上にもつながります。

また、すべて抱え込まずに家族と終活をどうするか相談したり気晴らしに旅行に出かけたりすることで、かえって気分がすっきりして作業がはかどったというケースもあります。行き詰ったときには気分転換も視野に入れてみるとよいでしょう。

まとめ

このように、分かりやすいやることリストを作っておけば、終活はそれほど悩んだり迷ったりすることはありません。最初から完璧にする必要はありませんし、何も動かないよりは、少しでも終活をしておいた方が残された人の負担が軽くなるということは間違いないのです。早めに始めておくと、終活中に新たにやるべきことが見つかるケースも多いですので、まずは漏れがあってもいいという程度の気軽な感覚で挑戦してみてはいかがでしょうか。

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