今、終活はたびたびテレビでも取り上げられており、ちょっとした流行になっています。
ですが単なる流行として他人事で終わらせてはいけません。特に独身で子どもも居ないとなれば、本当におひとりさまの状態ですし、自分が亡くなる時にどういった流れになるのか、またどう希望するのかと準備も含めて考えていく事が必要です。
おひとりさまの終活は出来れば40代を過ぎたあたりから意識して、具体的に決めていく事をお勧めします。
まずは身近な身辺整理!ものを減らすことから
終活といっても、具体的に何から始めて良いのかと悩んでしまう方もいるかもしれません。まずは第一段階として、徐々にものを減らしていくということを考えていきましょう。
結局一人で亡くなってしまった時、後で残されたものをだれかが片付けなければなりません。すべて大事なものかもしれませんが、思い出は思い出として、出来るだけ物を増やさないこと、そして処分できるものは徐々に処分して物を減らしていく事は大事なポイントです。
ほとんど使っていないものは、この際リサイクルショップに持っていったり、アプリなどを利用して売るという方法もあります。知人に譲るということもできますし、もったいないから、いつか使うからという考えでいると、いつまで経っても減らすことはできませんので要注意です。
おひとりさまは、どうしても片付けが億劫になりがちです。
特に大きな荷物になると大変ですし、場合によっては業者に依頼して引き取ってもらう方法もあります。
お金の整理も考えていきましょう
銀行のクレジットカードは何枚持っていますか? 今すべて使っているという方もいるかもしれませんが、もし貯金をしている口座や引き落とし口座、そして給料の口座を整理できるようであれば、すこしずつ整理していく事をお勧めします。
カード類は数が多ければ多いほど、後から手続きをするのも大変です。わかりやすく整理をしておく事も大事なポイントです。何かあったときにすぐに解約をしたり、自分以外の人が手続きすることがあるかもしれませんし、まとめておくようにしましょう。
その際通帳やカード、銀行印、有価証券や貴金属類も出来るだけまとめておく事をお勧めします。貴金属は自分でもう使わないと思った物であれば、大事な人に譲ったり、売るという方法もあります。
生前整理はまだ早いと思うかもしれませんが、いつその時がおとずれるかもしれませんし、単身世帯であればなおさら、急な事態に早めに備えておくことが大事です。
遺言書を作成しましょう
終活で大事になってくるのは、自分が亡くなった後にお金や不動産や有価証券をどうするのか、またお葬式もどういった形でとりおこなうのか、さらにはお墓についても遺言で残しておくことです。
遺す財産がなかったり、特に希望が無いという事であればわざわざ遺言書を作る必要はありませんが、相続をしたい人がいるという事であれば、遺言書の作成は必須です。
万が一身寄りがない方が亡くなった場合、遺言書が無いとなれば、それは相続人の明らかではない財産として放置されて、最終的に国庫に帰属する事になってしまいます。
葬儀についてはエンディングノートを作ろう
葬儀会社や葬儀場、セレモニーホールなど含めてですが、そういった所ではエンディングノートをもらうことが出来ます。
もちろん市販されていますので、自分の好みの物を購入して使うことも出来ますが、最終的には葬儀を担当する施設の方に相談した方が良いでしょう。
家庭を持っていない方だったとしても、親戚がいて葬儀の事をお願い出来るということであれば、その意志を告げることが出来るでしょう。しかし身寄りがない場合や身内に迷惑をかけたくないという事でしたら、生前に葬儀会社に相談をしてエンディングノートを作成し、支払いまで済ませておくという方法もあるのです。
お墓については永代供養という方法もありますので、おひとりさまでも心配は無用です。少子化の流れもあり、子無しのおひとりさまにはこういった永代供養のお墓は人気です。料金なども予算に合わせて選べますし、まずは見学をしたり相談をしてみる事から始めていきましょう。
まとめ
生前から亡くなった後の事を考えるというのは、なかなか難しいことかもしれません。しかし子無しのおひとりさまですと、急に亡くなったときに残された親戚も困りますし、身寄りがなければなおさらです。
迷惑をかけることなく、自分の理想の終わり方ができるように、エンディングノートを作ったり遺言書を作ったり、また身の回りの整理からゆっくり始めていきましょう。
荷物を整理することはただ思い出を捨ててしまうことではありません。思い出しながら片づけるのがポイントです。