人が亡くなった後には、配偶者や子供などが遺品を整理するのが一般的です。しかし、荷物が多過ぎると処分するのが大変ですし、処分するのを躊躇ってしまうものもあります。高齢で亡くなった場合には子供もシニア世代になっていることもあり、遺品整理を孫の代に任せるということもあるでしょう。遺族が捨てにくいと感じる物は、ある程度生前に処分しておくことが必要になります。体が自由に動くうちに終活を始めるのがおすすめです。
故人のお部屋の片づけ、清掃、不要品の処分などの遺品整理は、これまでご遺族の方の手で行われることが一般的でした。しかし、現代のライフスタイルにおいては、時間的にも人手の面でも、ご遺族の力だけでは支えきれないのが現状です。
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思い出の品物は処分しづらい
遺族が捨てにくい物の第1位には、アルバムや写真があります。生まれてから亡くなるまで写真を撮る機会は沢山あり、写真やアルバムが沢山残されているということは珍しくありません。また、亡くなった本人だけではなく、その親や祖父母、子どもなど身内が写っている写真などが残されていることもあります。大事なアルバムや写真は思い出が詰まってるようで、遺族は処分しづらいものです。
捨てることができずに、結局そのままとっておいてしまうこともあります。だからこそ本人が生前に、ある程度整理をしておくことが必要です。あまり思い入れのない写真などもあるので、そういったものは思い切って処分しておくのがおすすめです。勿論、全て手放してしまうのは寂しいので、大切な物だけを残しておくといいかもしれません。数を減らしておくだけでも、残された遺族の負担は大きく減ります。遺影に使いたい写真がある場合には、それを伝えておくのもよさそうです。
大型の家具は処分するのが大変
遺族が捨てにくい物の第2位には、大型の家具があります。昔は嫁入り道具として、親からタンス等の婚礼家具が贈られることも多くありました。ドレッサーやテーブル等一式を持って嫁入りするのが一般的だった地域もあります。婚礼用に限らず、大型の家具は捨てるのが大変です。最近の住宅ではクローゼットが備わっているのが一般的なので、残しておいても使い道がありません。でも、重いので一人では動かせませんし、専門業者に引取を依頼すればその分の費用が発生します。
粗大ゴミとして収集を依頼したくても、大型の家具だと家の外に出すのが難しいということもあります。特に高齢になってから一人暮らしをしている場合などは、自分では持ち上げられないのでそのままにしているということも多いです。使っていない家具があるような場合には、早めに処分しておくようにしましょう。欲しいという人がいれば譲ったり、リサイクルショップに売る、専門業者にお金を払って引き取ってもらう方法等があります。
手紙・コレクション・本
遺族が捨てにくい物の第3位から6位までを挙げると、手紙・コレクション・本等があります。人からもらった手紙を大事に保管している人も多いと思いますが、遺品として残されると捨てるのに困ります。事前に処分しておくのが理想的ですが、どうしても生きている間は手元に残しておきたいという時には自分が亡くなったら処分してくれるように頼んでおくといいかもしれません。
趣味で集めているコレクションなども遺族が困ってしまう遺品です。価値が高い物なのかよく分かりませんし、数が多いと処分するのも大変に感じてしまいます。せっかくのコレクションも全く興味のない人に受け継がれたのでは、あまり意味がありません。同じ趣味を持つ人に譲ったり、形見分けとしてもらってくれるように頼んでおくと良さそうです。それから本なども大量にあると、処分に困ってしまいます。意外と重さがあるので運ぶのも大変です。冊数が多過ぎる場合には、あまり読まない物は処分しておく必要があります。
着物・日記・人形・趣味の道具
遺族が捨てにくい物の7位から10位までを挙げると、着物・日記・人形・趣味の道具などです。着物は購入する時は高価なので、捨ててしまうのは勿体ないと感じてしまいます。ただし、虫干しなども必要なので意外と手間がかかり、処分したいと思うことが多いです。日記はプライベートな物なので捨てるのは忍びないですし、手元に置くのも故人のプライベートを覗いているようで居心地の悪さを感じます。日記を読んで秘密などが分かってしまうこともあります。
それから人形やぬいぐるみなども、捨てるのを躊躇う人が多いです。ゴミとして処分するのは躊躇われるので、きちんとお寺や神社などで供養をしてから処分したいという人もいます。人形やぬいぐるみなどを沢山持っている際は、予め処分しておくのがおすすめです。趣味の道具は、同じ趣味を持っている人でないと価値が分かりません。遺品として残されても困ってしまうことが多く、大きな物だと収納スペースを占領してしまうこともあります。
まとめ
遺族が捨てにくい遺品には、写真(アルバム)・大型の家具・手紙・コレクション・本・着物・日記・人形・趣味の道具などが挙げられます。写真やアルバムなどの思い出の品は処分しづらいですし、大型の家具も移動するのが大変なので捨てづらいです。手紙や日記といったプライベートな物も捨てるのを躊躇わせる物になります。高価な着物なども処分しにくいものですし、人形もきちんと供養をしてから処分したいものといえるでしょう。